- 少し触るだけで噛みついてくる
- 最近、急に噛むようになった
- 何もしていないのにいきなり噛んでくる
- 唸り声をあげて今にも噛みつきそう…
そんな、愛犬の行動に悩みを抱えていませんか?
一度でも噛まれた経験をしてしまうと、じゃれるときも「また噛まれるかも…」と不安になりますよね。
僕も何度か愛犬に噛まれたことがあって、その時は何もしていないのに急に唸(うな)られ、ガブっと噛まれました。
愛犬が嫌がることもしてないのに噛まれたため、なおさら意味が分からなくて…
同じとは限りませんが、あなたもこれに近い体験をしたことあるはずです。
だからこそ、今回は犬の噛む理由についての疑問を解決していこうと思います。
ここでは、
- 犬が噛む3つの理由
- 原因から噛み癖や唸りをやめさせる方法
この2つを詳しく紹介します。
犬が噛む理由には3つのことがあった!
それではまず、犬の噛む理由を3つ紹介していきます。
これから紹介することはあなたの愛犬に当てはまっているかもしれませんので、丁寧に見ていくことをおすすめします。
犬が噛む理由には、
- 怪我をしている
- 社会性が不足している
- ストレスが溜まっている
この3つがあります。
「噛む」ということに間接的に関係しているため、気付きにくいかもしれませんが…
理由を見てもらえば分かる通り、意外と身近な所に原因があります。
ここからは、3つの理由の詳しく説明と「噛む」をやめさせる方法を紹介します。
「怪我」が犬の噛む原因
犬が噛む理由、1つ目は「怪我をしている」です。
なぜ怪我をしていて噛むのか?というと…
偶然にも怪我をしている部分に触れてしまい、犬が「痛い!」と感じたから。
つまり、「痛い」と伝えるとっさの手段が「噛む」だったわけです。
そのため、犬のほうには決して悪気はありません。
言葉が出せない犬にとっての唯一の手段が「噛む」「うなる(唸る)」なので仕方がないこと。
怒ったり叩いたりはしないでください!
また、怪我が原因で噛む犬の多くはチワワやトイプードル・ポメラニアンなどの「小型犬」。
体が小さく衝撃に弱いことが理由として挙げられます。
- 骨折
→大きな衝撃が骨にかかり折れてしまう怪我
- 椎間板ヘルニア
→小型犬に多く、軟骨の形成が出来ていないことで起こる怪我
- 膝蓋骨(しつがいこつ)骨折
→小型犬がなりやすい怪我のひとつで、膝のおさら(膝蓋骨)がずれてしまうことで起こる
起こりやすさを考えると、この3つが圧倒的。
小型犬の場合、「気付かないうちに骨折していた」ということが良くあるため、十分に注意しておきましょう。
怪我をしている犬に噛むのをやめさせる方法
怪我が理由で噛む場合のやめさせる方法は単純です。
「怪我を治してあげる」ということをしてあげればいいのです。
犬の行動を見ていて「何か変だな」と感じたなら、すぐに動物病院へ行ってください。
気付かずに自然治癒で治ってしまう場合もありますが、この間、犬にとっては苦痛の時間でしかありません。
愛犬の飼い主として、いち早く異変に気付くことができる「観察力」も大事かと。
それから、怪我をしている犬が唸ったり噛んだりする場合の見分け方として、
- 軽く抱っこをしただけで噛む
- 以前と比べて抱っこを嫌がる
このようなときは「怪我」の疑いがあるので早めに病院へ。
また、怪我をさせないための予防法として、
- 高いところからのジャンプ
- 無理な階段の上り下り
この2つのことをさせないように心がけましょう。
小型犬の場合、かなりの負担が体にかかるため、2つのことをさせないほうが無難。
愛犬の「噛む」という行動で困っているなら、まずは体に怪我を負っていないか確認してみましょう。
「社会性不足」が犬の噛む原因
犬が噛む理由、2つ目は「社会性が不足しているから」です。
そもそも「社会性って何?」と思いませんでしたか?
社会性とは「社会で生きていくための基本」という意味があって、犬の場合でいくと「犬と犬」「犬と人間」のコミュニケーションをとる力のことを言います。
難しく聞こえてしまったかもしれませんが、「コミュニケーション能力」と覚えておいてください(笑)
そんな社会性が足りていない犬は、犬または人間とどんな風に接していいのか分かりません。
だからときどき、噛んだりして相手を傷付けてしまうことが…
これが「社会性」の不足で犬が噛んでしまう理由です。
それなら、この社会性はいつ出来上がるのでしょうか?
実は、生後3~4ヶ月の間に完成すると言われています。
ということは逆に、生後3~4ヶ月の間に社会のことを教えてあげないと危ない!
しかしこの時期といったら、まだまだ子犬だし、教えようにも教えられませんよね…
僕たち人間が子犬に社会性を教えるのは無理ですが、子犬の親や兄弟なら教えることができます!
つまり、「社会性」っていうのは親や兄弟たちと過ごす生活のなかで自然と身に付くもの。
かと言って、みんなが身に付けられるわけではなく…
社会性を学ぶ大切な時期に、親や兄弟たちと過ごす時間が少なかった犬ほど噛み癖が強い傾向にあります。
今更かもしれませんが、愛犬が生まれたときの環境が大きく関係するため、それが原因なのかも。
社会性が足りていない犬の噛み癖をやめさせる方法
噛み癖をやめさせる方法としては「社会性を学んでもらう」が一番!
ほとんどの犬の場合、子犬の頃に学び終えているため問題ないと思いますが…
中には「社会性」が不足したまま大きくなった犬もいます。
そんな犬には、子犬の頃にもらえきれなかった愛情をたくさん注いであげましょう。
どうして愛情かと言うと、実は、社会性を学ぶと同時にたくさんの愛情も貰って成長していきます。
ある意味、噛む癖が強い犬ほど、親や兄弟からの愛情不足が原因なのかも…
だからこそ、たくさんの愛情を与え社会性を学んでもらうことが、噛み癖を和らげる一番の近道だと僕は思います。
とは言っても、大人になった犬でも愛情は感じるの?と心配になると思いますが…
全然大丈夫、愛情は子犬でも老犬でも感じることができますから!
まずは、僕たちのほうから愛犬に愛情を注いであげることが大切。
犬のことを「本当の子ども」という気持ちで接してあげれば、自然に愛情を注げるはずです。
それから、愛情と同時に「噛むおもちゃ」も用意してあげてください。
「愛情はあなた」、そして「噛む欲求はおもちゃ」という風に意識の区別ができますから。
何度も言うように、噛み癖をやめさせるためには「愛情」が何より大事です!
「ストレス」が犬の噛む原因
犬が噛む理由、3つ目は「ストレスが溜まっているから」です。
ストレスの原因にはいろいろありますが、代表的なものと言えば「精神的なストレス」。
- 飼い主さんからキツク怒られる
- 夫婦内のケンカ
- 独りぼっちの不安
などがその例として挙げられ、そのことが原因で犬の感じる不安や心配事がどんどん大きくなっていきます。
すると、不信感(飼い主のことが信用できない!)を抱くようになり、やがて「噛む」という事に。
ここでは精神的なストレスを例にしましたが、どんなストレスでも同じような流れで噛むようになります。
ある程度までは何の問題がなくても、いきなりストレスの限界点はやってくるため要注意!
昨日まで優しかった愛犬が急に凶暴になった、という話も実際に聞いたことがありますし…
生活に潜む意外なストレスには十分気を付けましょう。
ストレスの溜まっている犬に噛むのをやめさせる方法
噛むのをやめさせる一番の方法は「ストレスの原因を見つけ改善する」です。
生活のありとあらゆることが犬のストレスの原因になっているため、コレ!というものを見つけるためには時間がかかります。
そのため、一つ一つをがむしゃらに解決していく方法もありますが、これだとかなり効率が悪い。
そこで僕がおすすめするのは「身近なことから生活を見直してみる」です。
身近なこと、例えば、
- 散歩の量は足りているか多すぎないか
- 独りにさせる時間が長すぎないか
- 安心して休めす場所はあるか
- たくさんの愛情を注いでいるか
この4つがあります。
日常の生活を振り返ってみて、極端に多すぎたり少なすぎたりしていることがあれば、まずはそこから見直してみましょう。
自分を基準に考えてしまうと愛犬にかけているストレスの重さに気付きませんので、他人と比べてどうかということを意識してください。
愛犬の抱えるストレスを見つけることができれば、噛むのをやめさせることができるはずですから^^
また、あまりにも愛犬にストレスがかかりすぎると病気になる場合があるため、噛む理由が分からないときは動物病院で診察を受けてみましょう。
犬の噛む理由のまとめ
犬が噛む理由には、
- 怪我をしている
- 社会性が不足している
- ストレスが溜まっている
この3つがあり、やめさせる方法としては上の番号順に、
- 怪我をしている部分を見つけ治療をしてあげる
- 日ごろからたくさんの愛情を注ぐ
- 身近なところから生活を見直し、ストレスの原因を見つけ改善する
がありました。
噛まれた恐怖があると思いますが、あなたの本音は「愛犬の噛むをどうにかしてあげたい!」という気持ちが強くあるはず。
その思いはこれからも持ち続け、まずは噛む理由を見つけ出すことから始めてください。
噛まれても噛まれても諦めない、そのくらいの意気込みが大事です!
愛犬を思いやる気持ちを忘れずに今後も接していきましょう。
そうすれば、楽しい生活が送れますから。