「猫には味覚が無い」

そんな事をどこかで耳にした経験ありませんか?

 

ですが実は、味覚が無いなんていうのはウソ。

猫も人間と同じように、口にした食べ物の味をちゃんと感じる事ができます。

ただ、「味の感じ方」という部分で少し人間と異なっている点があるだけで。

 

というわけで今回は、猫の味覚について詳しくお伝えしていこうと思います。

味覚のことを理解すれば、愛猫がキャットフード(餌)を食べてくれない理由も分かるかもしれませんよ^^

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猫には味覚が無いってホントなの?

先ほどもお伝えしましたが、「猫に味覚が無い」というのは真実ではありません。

猫にも人間と同じように、食べ物の味を感じ取る器官が備わっていて、安全か危険かの判断をしながら食べるものを選んでいます。

 

仮に、猫に味覚が無いとすれば、そもそも「味」という概念がないのでどんなものでも食べてくれるはずですよね。

でも、猫を飼っている人は知っていると思いますが、「猫」って案外、好き嫌いが多い動物。

何でも食べてくれるわけではありませんし、その点、食事への執着心はものすごく強いですから。

あ、これは我が家の愛猫のたちの場合ですけどね(笑)

 

とにかく、猫に味覚が無いのであれば、食べ物の好き嫌いもないと思いますし、食べれれば何でも良いよっていう感じになると思うんです。

それが無いという事は、猫に味覚がある一番の証拠になるのではないでしょうか。

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猫が感じる味覚とは?

では、猫には一体どんな味覚があるのでしょうか?

 

僕たち人間の場合は、

  • 辛味(塩味)
  • 苦味
  • 酸味
  • 甘味
  • うま味

この5つの味覚があると言われています。

 

しかし、猫の場合でいくと、

  • 辛味(塩味)
  • 苦味
  • 酸味
  • 甘味

この4つの味覚のみが、食べ物を口にしたときに感じ取れるものとなっています。

 

しかし、猫の舌で感じる味のほとんどは「酸味」や「苦味」で、「辛味(塩味)」や「甘味」というのは、ほんの少し感じる程度。

そのため、味覚があるからと言って、猫が甘くて美味しいケーキを食べたとしても、人間と同じように「ウマい!」と反応するかどうかは分からないのです。

猫が感じやすい味覚は?順番で並べてみると…

猫が感じやすい味覚を順番で並べていくと、

  1. 酸味
  2. 苦味
  3. 辛味(塩味)、甘味

このようになっています。

 

では、1位から順番にそれぞれ猫の生活にどのような役割を果たしているのか見ていきましょう。

猫にとっての味覚「酸味」とは

味覚のなかで一番感じやすい「酸味」は、食べ物を口にするとき「中毒」を避けるための役割があります。

もともと猫は捕まえた獲物の肉を食べるという暮らしをしていたため、新鮮なものが好き。

時間の経った腐ったものだと、特有のスッパイ香り(酸味)が強く、食べると生活への支障も高くなっています。

そのような事を避けるためにも、猫の味覚は特に「酸味」を感じやすくなっています。

猫にとっての味覚「苦味」とは

「苦味」も自然界では腐敗などを表す危険なサインですので、猫だけではなく人間を含めた動物すべてが反応しやすい味覚です。

その中でも、特に猫は苦味に敏感な動物といわれていて、なんと12種類も分けて捉えることが出来るようです。

また、苦味は腐ったものを食べると感じる味覚でもあるため、そうした経験から得た知識も猫は自分の中に吸収しています。

「猫は好き嫌いが激しい」と言われるようになったのも、猫が「苦味」という味覚を鋭く感じることが出来るからなのです。

猫にとっての味覚「辛味(塩味)」とは

「辛味(塩味)」というのは言い換えると「塩分」です。

塩分の中には「ナトリウム」や「塩素」といった体の働きには欠かせない成分が含まれているのですが、これは動物が生きていく上では必須の味覚でもあります。

しかし、猫の場合は主食としていた「お肉」の中にもともと塩分が含まれているため、人間のように「塩単品」だけを摂取する必要はなかったのです。

そのため、「辛味(塩味)」は味覚としてはそれほど重要ではないがために、酸味や苦味ほどの敏感さは備わっていません。

猫にとっての味覚「甘味」とは

「甘味」は猫にとってエネルギーの源となる食べ物を探し出すための役割があります。

しかし、基本的に猫は「肉」を主食としていたため、食べたときに味覚として含まれない「甘味」は味としては感じにくくなっています。

猫にはどれくらいの味蕾細胞があるの?舌のザラザラの働きとは

ここまでの話で、猫に「4つの味覚がある」という事が分かってもらえましたか?

では、今度はその味覚を感じるための「舌」について、もう少しだけ詳しく紹介していきますね。

 

猫の舌にある4つの味覚の場所を具体的に表したものが、下の図になります↓

  • 奥の舌:苦味
  • 左右端の舌:辛味(塩味)
  • 先端よりの中央の舌:酸味
  • 先の舌:甘味

 

猫の口に入るときには、

「甘味→酸味→辛味(塩味)→苦味」

この順番です。

 

しかし、甘味と辛味(塩味)というのは、ほとんど感じない味覚ですので、実質的には「酸味→苦味」の順番で感じることになります。

こうしてみると、いち早く危険を察知するためにも、苦味よりも敏感な「酸味」の部分が、先に食べ物に当たる構造をしていますね。

 

猫は舌で味を感じるわけですけども…

その舌には「味蕾(みらい)細胞」と呼ばれるものがあります。

この細胞は食べ物を口にしたとき、味の刺激を脳に伝える役割をしていて、数が多いほど「味覚が優れている」というのが分かります。

 

猫の場合、この味蕾細胞がなんと「40~40,000個」もあるんです!

と言っても、その凄さが伝わらないと思うので犬や人と比較してみます。

 

  • 犬の場合「約1,700個」
  • 人間の場合「約9,000個」

このようになっています。

 

桁違いの多さというか、いかに猫の味覚が優れているかが良く分かるのではにでしょうか?

実際、我が家の愛猫(ジェリーやチビ)も、「食」に関してはかなりうるさいです。

「食べる・食べない」というのが凄くハッキリしていて、本当に美味しいものでないと食べてくれませんからね…(苦笑)

 

猫については、

こちらも読んでみてください。

 

味覚細胞の話をしたついてなので…

猫の舌「ザラザラ」の部分についても紹介します。

猫から舐められたとき、紙やすりで擦っているかのようなザラザラした感覚がありません?

 

あのザラザラした部分、正式な名前で「糸状乳頭(しじょうにゅうとう)」と言うんですね。

でも、糸状乳頭には、味を感じるための役目をしている「味蕾細胞」はありません。

それなら何のためにあるのでしょう?

 

実は、猫の舌のザラザラした部分というのは、味を感じるためではなく、

  • 一度により多くの水を飲むため
  • 毛に付いた汚れを取るため

この2つの特別な役割があります!

 

毎日の生活をする上で、水を飲んだり、体をきれいにしたりする事は欠かせません。

野生界を生き残るために必要な機能であったのではないでしょうか。

ここでのまとめをすると、猫に舌には「安全に食べれるかどうかの判断」、そして「生活をより良くするための道具」としての働きがあります。

どうして猫はグルメなの?味覚のほかに嗅覚も関係している!?

猫の味覚には「酸味」「苦味」「辛味(塩味)」「甘味」の4種類がありました。

しかし実質、敏感に感じ取れるのは「酸味」と「苦味」だけです。

 

それにも関わらず、お饅頭やケーキなどの甘いスイーツだったり、値段の高いホントに美味しいものだったり。

美味好きのグルメな生き物だな~と思うこと、ありませんか?

我が家の愛猫たちも、かなりのグルメ通で、質の悪いもの良いものが分かるらしく、基本的に少し高めの食べ物しか口にしようとしません(笑)

 

では、どうして感じる味覚の少ない猫がグルメなのでしょうか?

実は、猫は単にグルメに見えるだけであって、好き好んで色んなものを食べているわけではありません。

 

例えば、甘くて美味しいケーキであれば、ケーキを好んで食べるのではなく。

ケーキの中に含まれる卵や乳製品などの素材、つまり「脂肪」や「タンパク質」に魅せられて食べているのです!

 

ですから、「うちの愛猫甘いものが好きなんだよね~」と思っている人、多いと思いますが、甘い物には興味があるだけであって、その物に含まれる何かに惹かれているのでしょう。

 

また、猫が美味しいものを好んで食べる理由として、味覚のほかに「嗅覚(きゅうかく)」の影響も受けています。

犬の鼻が鋭いことはご存知だと思いますが、意外に猫も嗅覚に優れた動物です。

猫の嗅覚については、

猫の嗅覚は人間の何倍?距離が離れても匂いが分かるってホント!?

こちらの記事に詳しくまとめているので参考にしてください。

 

味覚で安全なものかを判断するとなると、どうしても一度口の中に入れて確かめないといけません。

しかし、優れた嗅覚で、ある程度の安全か危険かの見極めができれば、体への負担も減らせますし、安心して食べることだって出来ますよね。

 

そんな風に、猫は味覚だけに頼るだけではなく、鼻からの情報でも美味しいものとそうでないものの区別をしています。

これもグルメな猫ならではの確認の仕方で、普段から好き嫌いがハッキリしている理由でもあります。

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好き嫌いが激しい猫ならではのキャットフード(餌)の選び方

ここまで紹介してきたように、猫には

  • 酸味
  • 苦味
  • 辛味(塩味)
  • 甘味

の4種類の味覚を感じることができます。

 

ただし、辛味(塩味)と甘味に関しては、ほんの少ししか感じない味覚のため、ほとんどは「酸味」と「苦味」の2種類のみです。

その理由として、もともと猫は「お肉」を食べて暮らしている動物だったので、辛味や甘味の味覚自体が必要なものではなかったから。

その点、酸味や苦味という味覚は、腐ったものなのかなど安全か危険かの判断基準にもある味覚であったために、敏感になる必要があったという事です。

 

つまり、好き嫌いが激しい猫ならではのキャットフードの選び方として、まず大切になるのは「安全なものか」という点です。

これが出来ていないと、本能的に「危険なもの」と察して口をつけてくれませんので。

体に害のある人工添加物や保存料が多く使われているものは避けるようにしましょう。

 

その次に大事になるのが、猫本来の食事に少しでも近づけてあげるために「新鮮なお肉」がたくさん使用された餌を選ぶことです。

 

また、猫には「味覚忌避(みかくきひ)」と呼ばれる習性があって、食べたときに気分の悪さや吐き気などマイナスな事が起こると、その餌を食べなくなる可能性があります。

「安全で美味しいものを」を意識しつつ、フードの賞味期限や保存方法などをきちんと管理し、品質を落とさないよう心掛けてみてください。

敏感な味覚をもった猫だからこそ好き嫌いが激しいんだ!ということを理解するだけで、今後の愛猫との生活がいっそう楽しいものになるはずです^^

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